検索できた範囲を最初に示す

ホームページでは、新刊コミックスの検索欄に登録冊数3,319冊と表示し、対象の期間を「2000年11月1日 ~ 2001年4月30日」と明記していました。冊数は、その時点で検索用に登録されていたデータの規模です。世の中にある漫画全体の冊数や、現在入手できる本の数を表したものではありません。

期間を先に示すことには意味があります。発売済みの本とこれから出る予定の本が同じ仕組みに入っていても、どこまでさかのぼれるかがわかれば、検索結果を受け止めやすくなります。見つからない本があっても、対象期間から外れている可能性を考えられるからです。

タイトル、作家名、発刊日

探す手掛かりは、タイトル、作家名、発刊日でした。タイトルと作家名は、名前の一部分からでも調べられると案内していました。たとえば、記憶にある語だけを手掛かりにする探し方と、名前をはっきり覚えているときの探し方を、同じ入口で扱っていたことになります。

日付の指定には、その日、その日より前、その日以降という関係がありました。発売日を知っている本を確認するだけでなく、ある時点を境にした予定を見ることも考えられた構成です。日付を入力する操作そのものよりも、「いつ出る本を見たいのか」を整理できるところに役割がありました。

結果の並べ方には、日付別、作者別、タイトル別などがありました。同じデータでも、日に沿って読むのか、作家を軸にまとめて読むのかで、見つけやすいものは変わります。表示件数には10件、20件、50件の選択肢があり、画面の長さも調整できる仕組みでした。

月ごとに増える情報

新着情報の「2001.3.17」には、4月の新刊コミックス情報を掲載したという案内があります。翌月の予定を検索できるようにする作業が、ホームページの更新として伝えられていました。検索画面は置いて終わりではなく、その中で扱うデータを追加していく必要があったわけです。

発売予定には変更があり得ます。結果ページにも、発売日や価格が変更される場合があると記されていました。日付が入っていることと、その予定が動かないことは同じではありません。当時の案内を読むときも、予定を確定した事実と取り違えないことが大切です。

検索結果の形式では、書名の後ろの括弧に入った数字を刊数として扱っていました。読み手にとっては、日付、書名、刊数が別の種類の情報だとわかることが必要です。このページでは個別の新刊一覧を載せず、情報の組み立て方を説明しています。

データの出所と掲載範囲

結果ページは、まんが王倶楽部で使用されているデータに基づくと説明していました。同時に、この掲載情報について出版社やまんが王倶楽部に問い合わせをしないよう求めています。これは、NET-COMICに表示された情報の取り扱いについての当時の注意書きです。

また、すべてのコミックを網羅しているわけではないという断りもありました。検索で見つからないことだけを理由に、その本が存在しない、または発売されなかったとは判断できません。掲載範囲に限りがあるという注意は、検索結果を読むうえで、登録冊数と同じくらい重要です。

このページには検索の受け付けや最新の発売予定はありません。当時の検索が、どの項目を持ち、どのような前提で情報を示していたかを読むための記録です。書名の列を離れて眺めると、日付と名前を整理するという地道な仕事が、ポータルの主要な役割だったことが見えてきます。

携帯電話へ続く新刊情報

本日の新刊漫画は、同じサイトで使っていた情報を携帯電話向けに変換したページでした。通常の画面では複数の条件を選んで探し、携帯向けの画面ではその日の情報を短く確認する。同じ情報でも、入口で求められる読み方は違っていました。

新刊検索とカテゴリーサーチも、探す対象が異なります。新刊検索が本の情報を並べるのに対し、カテゴリーサーチは個人のサイトをジャンルで分けます。どちらも「探す」ための機能ですが、日付を軸にする索引と、分野を軸にする目次を使い分けていたのです。