集計の期間が付いたランキング
アクセス元ランキングの対象期間には「2004/06/26~2004/07/03」と表示されていました。案内では、7日ごとにログがリセットされ、上位25位までを表示すると説明しています。サイトの開始以来の累計ではなく、区切られた期間について読む数字だったことがわかります。
過去52回分のランキングを記録し、以前の回を選ぶための日付も並んでいました。いまの結果だけを置くのではなく、前の期間へ戻れる構成です。ここでは個別のリンク元や順位表を再掲せず、その集計が何を見せていたかを扱います。
検索からの訪問と、紹介からの訪問
この期間の上位には検索エンジンからの訪問が並び、その先には個人サイトからの訪問も見られました。探している言葉を検索して到着する道と、別のサイトの紹介をたどって到着する道が、同じ一覧に現れていたことになります。
検索で訪れる人は、最初からNET-COMICの名前を知っていたとは限りません。新刊や創作に関する調べものの途中で、関係するページへ進む場合も考えられます。一方、個人サイトからのリンクには、そのサイトが紹介する行き先をたどるという道筋があります。入口の種類は、読む人の目的を考える手掛かりになります。
ただし、リンク元の表示だけで、ひとりひとりが何を考えて訪れたかまではわかりません。検索語や閲覧後の行動について、この一覧から推測を広げることはできません。表示されているのは訪問につながった入口であり、利用者の気持ちを直接記録したものではないからです。
件数と人数を取り違えない
当時の一覧は、リンク元ごとに件数を示す形式でした。件数という表記から、異なる人が何人訪れたかをそのまま求めることはできません。同じ人が繰り返し来た可能性や、ひとつの行き先へ違う入口から来た可能性は、別に考える必要があります。
上位25位という表示範囲も、読み方に関わります。表に載った行だけで、すべての訪問経路が尽くされていると受け取ることはできません。上位に見られる傾向を説明することと、サイト全体の利用者像を断定することは、分けて考えたいところです。
また、違う期間の順位を比べるときは、集計の始まりと終わりが違います。順位が上がったとしても、元の件数や条件がわからなければ、原因を特定できません。この記録では数値を足し合わせたり、新しい割合を計算したりせず、案内にある範囲を読みます。
カテゴリー内の人気表示との違い
カテゴリーサーチにも人気サイトやアクセスランキングの表示がありました。そちらは、登録されているサイトを選ぶための入口です。アクセス元ランキングは、NET-COMICへ入ってくる経路の表示であり、同じ「ランキング」でも向きが違います。
おすすめの印とも役割は異なります。推薦は管理人の判断を示すものですが、アクセスの件数は訪問の記録です。多く訪れたということだけで、内容への評価や推薦を意味するわけではありません。分類、推薦、訪問の記録を分けて読むと、ポータルが複数の情報を使って案内していたことがわかります。
リンクを置くこと、入口になること
元のページには、リンクしてくれた相手に目を向ける題名が付いていました。運営する側にとって、訪問の入口を知ることは、サイト同士のつながりを知ることでもあったのでしょう。検索エンジンと個人サイトが同じ一覧に載ることに、当時のウェブの行き来が表れています。
カテゴリーサーチの登録ルールでは、相互リンクの印と推薦の印を分けていました。紹介する側の目次と、紹介される側の記録を合わせて読むことで、NET-COMICが外へ案内しながら、外からも訪問を受ける場所だったことが見えてきます。
