登録されたサイトを、分野で読む

2001年のカテゴリーサーチには「全登録数:146サイト」とあり、上位の項目にはマンガ91、アニメ42という表示がありました。登録の総数とカテゴリーに付いた件数は、異なる欄の数字です。同じサイトが複数の分野に登録できたため、枝の数字を足して利用者数や独立したサイト数を求めることはできません。

登録者が自分のサイトの題名、紹介文、分類などを届け、管理人が内容を確認する仕組みでした。短い説明を読みながら候補をたどるため、検索したい言葉がまだ定まっていない場合にも、分野を入口にできます。機械が本文の語を拾うページサーチとは、ここが異なります。

大きな枝と、その先の分類

マンガとアニメ

マンガの枝には、オリジナル、少女誌パロ、少年誌パロ、青年誌パロ、同人活動(漫画)といった区分がありました。自分で考えた漫画を発表する場所と、もとになる作品への関心を共有する場所を、分野や原作を手掛かりに分けた構成です。この案内では作品名ごとの細目は並べず、分類の考え方を扱います。

アニメの枝には、少年アニメ、少女アニメ、魔法少女、アニメ映画、同人活動(アニメ)などがありました。作品を見ることから感想や創作へ進む入口と、活動の案内を探す入口が、同じ大きな枝の中に置かれていました。項目名は、当時の目次が関心をどう言い表していたかを示しています。

ゲーム、小説、イラスト

ゲームには遊び方や分野に応じた枝があり、小説には創作小説や歴史小説などの分類がありました。イラストにはオリジナル、ファンタジー、SF、どうぶつなど、表現や題材からたどる区分が見られます。同じ「創作」でも、文章で表すのか、絵で表すのかによって、探すための言葉を変えていました。

コスプレ、同人活動、i-Mode対応といった項目は、作品の分野だけでは表せない面を補っていました。活動の形を知りたい人もいれば、携帯電話で読めるかを先に確かめたい人もいる。内容と利用する環境を組み合わせた目次だったと読むことができます。

同じ登録内容を、別の入口から見る

カテゴリーの目次のほかに、新着情報、更新情報、人気サイト、ランダムジャンプ、おすすめサイト、相互リンクという表示がありました。分類を順に掘り下げる以外にも、登録されたばかりのものや、変更されたものを入口にできる仕組みです。

新着情報と更新情報
新しく加わった登録と、内容に変更があった登録を区別する表示。サイトの新設と、既存のサイトの手入れは違う出来事として扱われていました。
人気サイトとカテゴリー内のランキング
アクセスの順位を入口にする表示。分野の目次とは違う角度から、登録された情報を見渡せるようにしていました。
ランダムジャンプ
決まった分類や順番に沿う以外の入口。見慣れた分野から離れたサイトへ進むための選択肢でもありました。
おすすめサイトと相互リンク
管理人の推薦と、双方からリンクしている関係を、それぞれ目印として示す表示でした。

相互リンク126サイトという表示

2002年の相互リンクの一覧には、126サイトという件数が表示されていました。これは相互リンクの条件でまとめた一覧の数字であり、初期の全登録数146サイトとは集計の対象も時点も異なります。増減を計算してディレクトリー全体の変化を説明するための数字ではありません。

相互リンクは、自分のサイトから相手を紹介し、相手のサイトからも紹介してもらう関係です。登録された全員が同じ関係を持つわけではないため、推薦の印と相互リンクの印を分けることには意味がありました。ここでは個々のリンク先や紹介文を並べず、その目印が果たした役割を紹介しています。

管理人のよも猫が短いコメントを添える慣行もありました。登録者の説明と、見に行った管理人の視点が同じ項目に並ぶことで、目次は単なる住所録以上のものになっていました。個別の評言を再掲せずとも、人が選び、人が言葉を添える編集の存在は、この構造から読み取れます。

目次を読むためのことば

同人・サークル
共通の関心を持つ人の自主的な制作や、その活動のまとまりを指す言葉です。サークルという表記には、個人での活動も含まれます。
オリジナル
自分で考えた題材や設定による創作を示す分類語。表現の形式は、漫画、イラスト、小説などにまたがります。
カテゴリーサーチ
登録された情報を、分野の枝からたどる探し方。項目の付け方と紹介文の書き方が、見つけやすさに関わります。

登録上の注意事項では、登録を断っていた内容、紹介文の長さ、バナーの大きさ、管理人による修正の考え方を扱います。目次の見た目だけでなく、その後ろにあった運営の約束を読むと、カテゴリーサーチの役割がよりはっきりします。