総合サブカルチャーサイトを目指して
NET-COMIC(ネット-コミック)は、2000年から管理人のよも猫が運営したサイトです。掲げていたのは「コミックス新刊検索やクリエーターリンク集など、総合サブカルチャーサイトを目指しています。」という言葉。漫画だけを紹介する棚ではなく、作品を読むこと、個人の創作を見ること、自分の活動を知らせることが、同じ入口からつながっていました。
この記録で紹介するのは、2000-2004年のポータルが持っていた役割です。新刊情報を扱う仕組み、ジャンルをたどる目次、ページの中身を探す検索、創作をめぐる掲示板。それぞれの目的を、当時の案内に沿って読み物としてまとめています。検索や投稿の受け付けは行っていません。
トップページの横並びのメニューには、掲示板、カテゴリーサーチ、ページサーチ、アンケート、お絵かきゲストブックが並んでいました。入口を切り替えるだけで、調べものから交流へ移れる構成です。管理人の名前と更新のお知らせも同じ画面にあり、機能の案内と日々の手入れが近い距離で見えるサイトでした。
新刊を探し、サイトを探す
新刊コミック検索は、タイトル、作家名、発刊日を手掛かりに本を探す仕組みでした。ホームページには登録冊数3,319冊とあり、検索できる範囲は「2000年11月1日 ~ 2001年4月30日」と示されていました。名前の一部分でも調べられるため、書名を完全に覚えていない場合にも入口が用意されていました。
カテゴリーサーチは、登録されたサイトを分野ごとにたどる目次でした。漫画、アニメ、ゲーム、イラスト、小説などの枝があり、作品を知っている人も、これから好みを探す人も利用できる構成です。登録する側の紹介文に、管理人のひとことが添えられることもありました。
ページサーチは、検索ロボットがページを巡り、本文の言葉を見つける仕組みです。目次に登録された短い紹介だけでは届かない内容を探せるよう、カテゴリーサーチと組み合わせていました。どのように巡回し、どこまで読み取るかを説明するページも用意されていました。
知らせる場所と、描いて交流する場所
サークル活動PR掲示板は、即売会への参加や企画の告知を載せる場所でした。個人や非営利サークルの活動案内という用途が示され、商業の業者による告知とは区別されていました。使い方のページには、読み進め方、返信、投稿後の修正についての案内がありました。
お絵かきゲストブックでは、絵と返信が同じ場所に並んでいました。絵を描く画面と、投稿を読む画面は別の役割を持ち、描画道具の説明も独立していました。作品名や投稿者を並べることよりも、ここでは、その交流を支えていた画面の構造を紹介しています。
開発アンケートは、利用者が次にほしい機能を伝える場所でした。イベント情報、過去の新刊情報、携帯電話での閲覧など、実用的な希望が集まっています。閲覧者は出来上がった機能を使うだけでなく、これからのサイトの形を考える相手でもありました。
新着情報に見える日々の手入れ
ホームページの新着情報には「2001年03月28日(Wed)」と表示されていました。次の項目は、それぞれ当時のお知らせに付いていた日付です。
- 2001.3.28
- ページサーチの手直し。案内では、検索件数が以前より多く表示されるようになったと説明していました。
- 2001.3.17
- 4月の新刊コミックス情報を掲載。発売予定の情報を月ごとに取り込み、検索できる範囲を更新していました。
- 2001.02.26
- ネットワーク工事の終了。情報を増やすだけでなく、閲覧するための環境にも手を入れていたことがわかります。
機能の改善とデータの追加が、同じ新着情報に並んでいます。ページサーチの説明文が変わることも、新刊の月が進むことも、訪れる人に知らせたい出来事だったのでしょう。日付は、当時の動きを読むための目印です。
小さな画面へ、制作の机へ
i-modeの総合メニューは、携帯電話向けの入口でした。本日の新刊漫画へ進む簡潔な構成で、通常のページにある情報を持ち歩ける形に変えていました。大きな画面の内容を何もかも詰め込むのではなく、確認したい項目を先に置いた入口です。
創作の話は、公開した作品や告知の前にも続いています。紙を広げる机、ペンの持ち方、作業を区切る時間。描き手のからだでは、制作を支える身近な環境を考えます。読む、探す、描くという行き来を、画面の外の時間も含めて見直すためのページです。
