まず、本日の新刊漫画へ

携帯向けの入口にはNET-COMICの名前と総合メニューがあり、そこから本日の新刊漫画へ進む構成でした。通常のトップページが複数の検索や掲示板を案内していたのに対し、こちらは短い項目を中心にしていました。

見たい情報へ進むために、最初から長い説明を読む必要はない。メニューの簡潔さは、その目的に沿っていたと読めます。検索の条件を細かく選ぶ画面とは別に、その日の新刊を確認するための入口が用意されていたことが特徴です。

準備中の項目もあった

メニューには、準備中と書かれた項目もありました。表示されている名前の並びだけで、すべての機能が利用できたとは考えられません。完成したサービスの規模を推測するより、その時点で何が案内され、何がまだ準備中だったかを分けて読む必要があります。

これは通常のホームページの新着情報とも通じます。ページサーチの手直しや月ごとのデータ追加が知らせられていたように、サイトの各部分は固定された完成品ではなく、手を入れながら運営されていました。携帯向けのメニューも、その中の入口です。

画面を変えて、情報を届ける

携帯で読む新刊案内には、本体のサイトで使っている新刊情報を携帯用に変換したものだという説明がありました。携帯向けに独立した本の目録を作るというより、同じ情報を別の表示に整える考え方です。

通常の新刊検索では、タイトルや作家名、発刊日を指定して探せました。携帯の新刊案内では、その日の情報と近日の予定を短く読む構成です。何を先に見せるかは、情報そのものとは別の設計だったことがわかります。

携帯でも見たい、という希望

開発アンケートには、携帯(i-mode)などで閲覧できることを求める項目がありました。読む場所が机の前に限られないことは、利用者の希望としても現れていました。ただし、アンケートの存在だけで、携帯ページが作られた理由や順序を決め付けることはできません。

このページでは当時の携帯向けメニューの役割を紹介しています。新しい情報が配信されるサービスではありません。新刊コミック検索のしくみと合わせて読むと、検索して探す入口と、その日の情報を見る入口の違いがよくわかります。