登録を断っていた七つの基準

登録上の注意事項では、掲載に向かないサイトを具体的な項目で示していました。創作の分野や表現の形式を分類することとは別に、他者の権利や利益を損なう内容を受け付けない、という運営の線引きです。

  • 公的秩序に反するサイト。
  • 犯罪行為に結びつくサイト。
  • 他人の著作権を侵害するサイト。
  • 他人の財産、プライバシーを侵害するサイト。
  • その他、法律に反するサイト。
  • 他人に不利益を与えるサイト。
  • 他人を中傷するサイト。

ここに挙げたのは、当時のディレクトリーが示していた登録基準です。特定の登録先について、どの項目に該当したかを評価するための一覧ではありません。目次を運営するときに、案内する内容への責任をどのように言葉にしていたかを読むためのものです。

短い紹介文で、何を伝えるか

ホームページの紹介文は160文字以内で、HTMLタグは使えませんでした。限られた長さの中で、何を扱い、どのような活動をしているのかをまとめる欄です。装飾の量で目立たせるより、内容を短く伝えることが求められる形になっていました。

題名だけではわからないことを紹介文が補い、分類がその情報の置き場所を決めます。サイト全体の説明とジャンルの名前は役割が違うため、どちらかだけでは探しにくくなります。複数の関心にまたがるサイトを登録できるよう、カテゴリーは1 ~ 4個まで選べる仕組みでした。

キーワード欄もあり、関係の深い言葉を60文字以内で記し、半角カンマで区切るよう案内していました。紹介文として自然に読める文章と、検索の手掛かりになる単語を別に持つ構成です。現在、このページに記入欄や登録の受け付けはありません。

バナーと目印の役割

タイトルバナーは200×40の大きさで表示される決まりでした。バナーはリンクの行き先を小さな画像で示す目印ですが、大きさをそろえることで、異なる人が作った画像も一覧の中に置きやすくなります。登録案内では、画像の形式についても指定がありました。

管理人がおすすめするサイトには推薦の印、相互リンクをしているサイトには別の印を付けていました。推薦の印は管理人による選択を表し、相互リンクの印はサイト同士のつながりを表します。同じ目立つ表示でも、何を意味するのかを区別していた点が大切です。

印が付いた登録は、おすすめサイトや相互リンクの一覧からも読めるようになっていました。ジャンルの枝をたどることに加え、推薦や関係性を入口にする仕組みです。個別のバナーやリンク先を掲載しなくても、目次を横断するために複数の表示があったことは説明できます。

登録後も、目次を手入れする

管理人が登録内容の変更や削除を必要と判断した場合、またはリンク先がなくなっている場合には、内容を変更・削除することがあると明記していました。登録を一度受け付けたら固定する仕組みではなく、その後の状態に応じて目次を手入れする考え方です。

登録者が後から内容を修正するための仕組みも案内されていました。サイトは扱う分野が変わったり、紹介文を書き直したくなったりします。更新情報という入口が別にあったことと合わせると、新規登録だけでなく、既存の情報を保つことも運営の一部だったとわかります。

登録されたサイトはページサーチの対象にも加わると説明していました。カテゴリーに置く短い紹介と、検索ロボットが読むページ本文がつながっていたのです。登録手続きは、目次の項目を増やすと同時に、別の検索機能への入口にもなっていました。

運営からのお知らせに関する約束

当時の案内には、新しいサービスなどの連絡事項を登録者へ伝える場合がある一方で、「広告メールなどは一切送信しません」という約束がありました。登録のために預かる情報を、運営上のお知らせとどう結び付けるかが説明されていたことになります。

この約束を読むと、サイトを分類するための情報と、登録者に関する情報が別の役割を持っていたことがわかります。ここでは当時の方針だけを紹介し、連絡先や登録の仕組みは設けていません。目次の見やすさと、登録する側への説明の両方が、カテゴリーサーチを支えていました。